貰い(読み)モライ

デジタル大辞泉 「貰い」の意味・読み・例文・類語

もらい〔もらひ〕【×貰い】

もらうこと。また、その金や品物。特に客からもらう祝儀。「あわてる乞食こじき貰いが少ない」
「一座敷で一本が自分の―になるので」〈康成雪国
けんか口論などの決着がつきにくいとき、間に入ってその処置をまかせてもらうこと。
「何を言ふやら、もうもう両方とも、おれが―ぢゃ」〈浄・歌祭文
遊里で、よその客席に出ている遊女芸者などを中途で自分の座敷に呼ぶこと。
田舎侍衆にて物がたく、どうも―もならぬお方でござるほどに」〈浮・禁短気・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android