貴平村(読み)きへいむら

日本歴史地名大系 「貴平村」の解説

貴平村
きへいむら

[現在地名]浜松市貴平町・常光町じようこうちよう恒武町つねたけちよう流通元町りゆうつうもとまち

常光村の西、天竜川支流の豊田川右岸に位置する。豊田郡に属する。木平・紀平とも記された。「万葉集」巻一四に遠江国の歌として「あらたまの伎倍きへの林に汝を立てて行きかつましじ眠を先立たね」「伎倍人の斑衾に綿さはだ入りなましもの妹が小床に」があり、伎倍を当地にあてる説がある。中世羽鳥はとり庄に含まれた。建武四年(一三三七)一二月二二日の足利尊氏寄進状(秋鹿文書)に遠江国「羽鳥庄内貴平郷地頭職」とみえ、遠江国府八幡宮(現磐田市の府八幡宮)に貴平郷の地頭職が寄進されている。その後不知行となったらしく、明応八年(一四九九)一月一九日に今川氏親が同地頭職を八幡宮神主へ還付し(「今川氏親判物」同文書)、大永八年(一五二八)三月二八日には今川氏輝が安堵した(「今川氏輝判物」同文書)。天文一〇年(一五四一)一二月三日には今川義元が神主秋鹿弥太郎へ当郷の地頭職などを安堵している(「今川義元判物」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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