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資本の限界効率 しほんのげんかいこうりつmarginal efficiency of capital

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

資本の限界効率
しほんのげんかいこうりつ
marginal efficiency of capital

J.M.ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』により導入された概念で,企業家がある資本資産の1単位を増加しようとするとき,その新資本が生み出すと予想される収益率をいう。具体的には割引かれた予想収益の系列をその資本資産の供給価格に等しくさせるときの割引率のことである。ケインズは投資誘因として資本の限界効率と利子率の2つをあげ,両者の一致する点で投資量が決定されるとした。すなわち資本を投下することによってかかる費用 (利子率) と投下することによって得られると予想される利潤率 (資本の限界効率) が一致するところで予想利潤総額が極大化されるからである。

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百科事典マイペディアの解説

資本の限界効率【しほんのげんかいこうりつ】

資本資産に対する需要価格は,その資本資産からの将来収益を利子率で割り引くことによって得られる。他方,将来収益を割り引いて資本資産の供給価格と等しくさせるような割引率がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

資本の限界効率
しほんのげんかいこうりつ
marginal efficiency of capital

投資を1単位増やしたとき、それから発生すると予想される予想収益率をいう。投資の限界効率ともよばれる。たとえば機械に投資したとき、その機械の耐用期間中、その稼動によって生み出される毎期の予想収益の系列をQ1, Q2,……, Qnとし、その機械を現在設置するに必要な費用、すなわちその供給価格をRとすれば、資本の限界効率mは、厳密には次の式により定義される。

 資本の限界効率は、各期の予想収益の現在値の総和をその資本資産の供給価格に等しくするような割引率である。この資本の限界効率が現行利子率を上回る限り、その投資計画は有利となり実行に移される。[大塚勇一郎]

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