資本主義と自由(読み)しほんしゅぎとじゆう(英語表記)Capitalism and Freedom

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新保守主義・新自由主義の旗手 M.フリードマンによる 1962年の著作。経済的自由体制とともに政治的自由の源泉でもある競争的資本主義意義と役割を明確に述べたもの。最初の2章はいわば彼の原論であり,そこでは個々人の選択の自由こそがの自由であり,それを保証するものとして自由市場体制=競争的資本主義経済を擁護し,政府の役割は市場補完的な機能に限っている。後段はその応用編であり,金融・財政政策から教育,医療,差別労働組合所得分配,社会福祉,貧困にいたるまで数多くの問題を論じている。のちに夫人とともに著わした『選択の自由』 Free to Choose (1981) はベストセラーとなったが,その原型はほとんど本書にある。

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