デジタル大辞泉
「賜び給ふ」の意味・読み・例文・類語
たび‐たま・う〔‐たまふ〕【▽賜び▽給ふ】
[動ハ四]《下位者にくれてやるの意を含む動詞「た(賜)ぶ」に補助動詞「たま(給)う」の付いたものから。命令形が用いられる》
1 「やる」「くれる」の意の尊敬語。お与え下さる。
「宝をわれに―・へ」〈虎寛狂・節分〉
2 (補助動詞)動詞の連用形、またはそれに接続助詞「て」を添えた形に付いて、…てくださる、の意を表す。
「私に銀子一貫目得さして―・へ」〈咄・露がはなし・三〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たび‐たま・う‥たまふ【賜給】
- 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 上位から下位に「与える」「くれてやる」の意の動詞「たぶ(賜)」に、補助動詞「たまう(給)」の付いてできたもの ) 多く、命令形が用いられる。
- [ 一 ] お与え下さる。
- [初出の実例]「男子にてましませば、わらはにたびたまへ」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
- [ 二 ] 補助動詞として用いる。動詞または動詞に「て」の付いたものにつく。…て下さる。命令形では、どうか…して下さいの意となる。
- [初出の実例]「其船是へ寄(よせ)てたび給へ」(出典:太平記(14C後)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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