コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

賜ぶ タウブ

3件 の用語解説(賜ぶの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

たう・ぶ【賜ぶ】

[動バ四]とう(賜)ぶ

た・ぶ【賜ぶ/給ぶ】

[動バ四]
「与える」「くれる」の意の尊敬語。「たまう」と同義であるが、与える相手を低めて、上位者から下位者へ物などをくれてやるという気持ちが強い。お与えになる。くださる。
「娘を我に―・べと伏し拝み」〈竹取
(自己側の動作に用いる)
㋐目下の者に対する尊大な語気を表す。くれてやる。
「汝が詞のやさしさに箭(や)一つ―・ばん」〈古活字本保元・中〉
㋑尊者に対する会話・消息などで、自己側の第三者への行為を語るときに用い、与える相手を低めることによりかしこまりあらたまった気持ちを表す。与えます。くれてやります。
「わらはべに物もえ―・ばで」〈宇津保・忠こそ〉
(補助動詞)動詞の連用形、またそれに接続助詞「て」を添えた形に付く。
㋐その動作をする人を敬う気持ちを表す。…してくださる。…なさる。
「なほうれしと思ひ―・ぶべきものたいまつり―・べ」〈土佐
㋑自己の動作に付けて用い、目下の者に対する尊大な語気を表す。…してやる。…してくれる。
「質の癭(こぶ)かへし―・ぶぞ」〈宇治拾遺・一〉
㋒尊者に対する会話・消息などで自己側の動作に付けて用い、かしこまりあらたまった気持ちで、…してくれます、…してやりますの意を表す。
「人の告げ―・びしかば、いとあやしくおぼえ侍りしかど」〈宇津保・忠こそ〉

とう・ぶ〔たうぶ〕【賜ぶ/給ぶ/食ぶ】

《「たまう」あるいは「たぶ」の音変化で、主として平安時代に用いた》
[動バ四]
「与える」「授ける」の意の尊敬語。上の人から下の人へ与える。お与えになる。くださる。「たまう」よりも与える相手を低める気持ちが強い。
「それは隆円に―・べ」〈能因本枕・九七〉
尊者に対する会話などで自己側の動作に用い、第三者にくれてやりますの意を表す。
「越の国へまかりける人に酒―・びけるついでに」〈後撰・離別・詞書〉
動詞の連用形に付いて、その動作の主を尊敬する意を表す。…なさる。「たまう」よりも敬意は低い。
「御館より出で―・びし日より」〈土佐
[動バ下二]
「食う」「飲む」の意の謙譲語。飲食物を上位者からいただく。たべる。
「大御酒(おほみき)など―・べて」〈古今・離別・詞書〉
話し相手に対し、自己の飲食する意を、へりくだりあるいは丁寧にいう。たべる。
「この酒をひとり―・べんがさうざうしければ」〈徒然・二一五〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

賜ぶの関連キーワード欠ぶ帯ぶ差し並ぶ嗜ぶ楽しぶ噤ぶばっくれる引き忍ぶ平ぶ否ぶ

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone