デジタル大辞泉 「て」の意味・読み・例文・類語
て[接助・終助]
1 ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行っ
「春過ぎ―夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」〈万・二八〉
2 原因・理由を表す。…ので。…ために。「頭が痛く
「老いかがまり―
3 手段・方法を表す。「歩い
4 時間の経過を表す。「卒業し
5 並立・添加を表す。「雨が降っ
「昔、男臥し―思ひ、起き―思ひ」〈伊勢・五六〉
6 逆接を表す。「わかってい
「昔、男身はいやしく―、いとになき人を思ひかけたりけり」〈伊勢・九三〉
7 (「…て…て」の形で)強調の意を表す。「売っ
8 (「…について」「…に関して」「…に関して」「…にとって」などの形で)次の動作・作用の行われる事態・状況・関係事物などを提示する意を表す。「この問題に関し
9 補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出し
「五条なる家たづね―おはしたり」〈源・夕顔〉
10 連用修飾語を作り、状態・様子を表す。
「いといたく
[終助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。
1 質問や確かめの気持ちを表す。「あなたにもでき
2 (「てよ」の形で)話し手が、自分の判断や意見を主張する気持ちを表す。「私にはあなたの気持ちよくわかっ
3 依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。「早く来
4 (形容詞・形容詞型助動詞に付いて)気持ちの高まりを表す。…てたまらない。「とても寂しく
[補説]は、くだけた表現、うちとけた会話に用いられる。いずれも接続助詞「て」によって導かれる文を表現しない言い方で、本来の質問・主張・命令などに比べると柔らかく、