赤坊(読み)あかんぼう

精選版 日本国語大辞典 「赤坊」の意味・読み・例文・類語

あかん‐ぼう ‥バウ【赤坊】

〘名〙 (「あかぼう(赤坊)」の変化した語。「ぼう」は接尾語)
① (体が赤みがかっていることから) 生まれてまもない子供乳児期の子供。赤子(あかご)。あかっこ。あかんぼ。
人情本・春の若草(1830‐44)四「東兵衛さんに赤子(アカンバウ)の出来る様にと」
② (比喩的に) 幼稚なもの、未熟なもの。あかんぼ。青二才
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉八「此赤(アカ)ん坊(バウ)をして彼剛の者に当らしむ」

あかん‐ぼ【赤坊】

〘名〙 「あかんぼう(赤坊)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐一四三(1836)「赤(あかン)ぼが吼るとだたあがまを呼び」
※思ひ出(1911)〈北原白秋〉生の芽生・あかんぼ「昨日うまれたあかんぼを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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