赤色労働組合(読み)せきしょくろうどうくみあい

精選版 日本国語大辞典 「赤色労働組合」の意味・読み・例文・類語

せきしょく‐ろうどうくみあい‥ラウドウくみあひ【赤色労働組合】

  1. 〘 名詞 〙 革命的な労働組合の称。特に、プロフィンテルン(赤色労働組合インターナショナル)に加盟し、またはその影響下にあった労働組合をさしていう。赤色組合

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改訂新版 世界大百科事典 「赤色労働組合」の意味・わかりやすい解説

赤色労働組合 (せきしょくろうどうくみあい)

革命的政党やその所属指導者が政党と労働組合の区別を無視して,組合組織の方針に政党的方針をかかげて運動をすすめる場合,こうした組合を赤色労働組合と呼び,またそうした組合指導のあり方を肯定するセクト主義的な労働組合思想を〈赤色労働組合主義〉と呼ぶ。コミンテルン支持を綱領にかかげた1920年代におけるプロフィンテルン(赤色労働組合インターナショナル)系組合には赤色労働組合への傾斜が強く存在し,とりわけそれが1928年から30年代初期にかけて改良主義組合内の左翼反対派に組合脱退を呼びかけた背後には,明らかに赤色労働組合主義の思想が働いていた。しかし,労働組合は本来さまざまの政治信条をもつ労働者を,直接的要求の一致をもとに結集する大衆組織である。たとえ革命的・戦闘的な指導者が組織の指導部を掌握したからといって,その指導者の思想や革命的政党の政策がそっくりそのまま組合の方針になるべきものではない。
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