赤谷(読み)あかたに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤谷」の意味・わかりやすい解説

赤谷
あかたに

新潟県新発田市(しばたし)の一地区。加治川(かじがわ)上流の旧鉱山・宿場町。鎌倉時代は越後(えちご)国(新潟県)の豪族城(じょう)氏の居城のあった所で、近世新発田藩の参勤交代路として利用された会津街道の宿場町として栄えた。明治時代には赤谷鉄山が活気を帯び、1941年(昭和16)以来、日鉄鉱業赤谷鉱業所の経営で、鉄、亜鉛、鉛鉱山として栄えた。新発田駅から国鉄赤谷線も敷設されたが、1968年(昭和43)廃鉱後はさびれ、赤谷線も1984年3月廃線となった。加治川上流には内の倉(うちのくら)、加治川ダムもでき、飯豊(いいで)連峰への登山口として、観光地に変わっている。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android