越前塚古墳(読み)こしまえづかこふん

日本歴史地名大系 「越前塚古墳」の解説

越前塚古墳
こしまえづかこふん

[現在地名]野洲町小篠原

妙光寺みようこうじ山北西麓、一見独立丘を思わせる丘陵先端部の高まりを利用して築かれた全長四九メートルの前方後円墳。未調査のため詳細は不明だが、内部主体には六世紀前半にさかのぼる古式様相を呈する横穴式石室が採用されている。羨道土砂に埋もれ状況を把握できないが、玄室はやや幅の広い長方形プラン(片袖式)をもち、偏平な板石状石材を横積みにし、持送りが目立つ。当古墳は大岩山おおいわやま古墳群が立地する地域からやや南に離れた小篠原こしのはら地域にあり、明らかに大岩山古墳群の首長系譜とは別個のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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