越河番所跡(読み)こすごうばんしよあと

日本歴史地名大系 「越河番所跡」の解説

越河番所跡
こすごうばんしよあと

[現在地名]白石市越河 御境

仙台藩境の二四番所の一つ。奥州街道南入口を扼し、藩境の警備と出入物資の監視に当たった。設置時期は不明だが、「越河村安永風土記」によると、慶長七年(一六〇二)片倉景綱が白石城拝領の節、御境締を置いて守らせたと伝える。「片倉代々記」寛永一三年(一六三六)九月二六日条によると、この頃に藩から他領への出物禁止条項を記した一紙を添えて、本道脇道によらずこれらの物の取締を命ずる旨の通達があったとあるので、番所設置は藩指令に従ったものであろう。同二〇年には刈田かつた代官遠藤仁兵衛がこの番所を利用して私曲を図った罪で切腹を命じられている(義山公治家記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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