足を抜く(読み)あしをぬく

精選版 日本国語大辞典 「足を抜く」の意味・読み・例文・類語

あし【足】 を 抜(ぬ)

① 引き続いた訪問面会などの間を抜く。欠かす。
歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)二幕「廓で評判の大三浦の高尾太夫御意に叶って一晩でも足(アシ)を抜(ヌ)かずに通ひ詰め」
② その場を抜け出す。また、関係を断つ。
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「わかひものが二人、おふつまくっついたひたが、一人はしとめて有程に、今一人のがすなとあらふ時は、某があしをぬかふやうがなひ」
縮図(1941)〈徳田秋声裏木戸「いつとなし足をぬいて、前借は据置きのままに大増の女中に住みこむなど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「足を抜く」の意味・読み・例文・類語

あし・く

好ましくない関係を打ち切る。不本意な環境から抜け出す。
[類語]足を洗う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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