足尾帯(読み)あしおたい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「足尾帯」の意味・わかりやすい解説

足尾帯
あしおたい

日本の地体構造区分上、「東北日本」の区分名の一つで、関東地方の足尾(あしお)・八溝(やみぞ)山地から東北・中部地方にまたがる飯豊(いいで)山地までを占める。足尾帯は全体として北北西―南南東方向に延びており、東側は棚倉破砕帯(たなぐらはさいたい)で阿武隈帯(あぶくまたい)と、西側は上越帯と接する。足尾帯には、おもに中生代ジュラ紀の付加堆積(たいせき)物が分布する。足尾帯は「西南日本」の美濃丹波帯(みのたんばたい)の延長と考えられており、美濃‐丹波‐足尾帯とよばれることもある。

[村田明広]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android