精選版 日本国語大辞典 「跡目願」の意味・読み・例文・類語 あとめ‐ねがい‥ねがひ【跡目願】 〘 名詞 〙 跡目相続を願い出ること。また、その書類。近世、幕府法上は死亡相続の場合に跡目の語を用い(万石以上は遺領相続という)、隠居相続の場合には家督の語を用いる建前であったが、実際は混用された。武士の封祿(ほうろく)は本来一代限りのもので、相続に際しては、新たに主君より再給の許可を得なければならなかった。百姓についても領主に相続願いを提出させた藩もある。[初出の実例]「最前進達いたし候跡目願之趣相認可レ被二差出一候」(出典:徳川禁令考‐前集・第二・巻一七・弘化元年(1844)五月一六日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例