跼蹐(読み)キョクセキ

デジタル大辞泉 「跼蹐」の意味・読み・例文・類語

きょく‐せき【××蹐/局×蹐】

[名](スル)跼天蹐地きょくてんせきち」の略。
「底のない道義さかずきを抱いて、路頭に―している」〈漱石虞美人草

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精選版 日本国語大辞典 「跼蹐」の意味・読み・例文・類語

きょく‐せき【跼蹐・局蹐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) ( 「詩経小雅正月」に「謂天蓋高、不敢不一レ局、謂地蓋厚、不敢不一レ蹐」とあるのによる ) =きょくてんせきち(跼天蹐地)
    1. [初出の実例]「助心性清直、不毀誉。朝庭之士為之跼蹐」(出典日本文徳天皇実録‐仁寿三年(853)五月戊午)
    2. 「道甚だ狭くして纔かに二人を通すべし。遊客跼蹐、恰かも洞穴に入る」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐循吏伝・秦彭〕

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普及版 字通 「跼蹐」の読み・字形・画数・意味

【跼蹐】きよくせき

身をかがめておそれひそむ。局蹐。〔後漢書循吏、秦彭伝〕(つね)に農に於て、親(みづか)ら頃畝を度(はか)り、肥別し、差(えら)びて三品と爲す。~是(ここ)に於て姦跼蹐し、詐を容るる無し。

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