身欠き鰊(読み)ミガキニシン

デジタル大辞泉 「身欠き鰊」の意味・読み・例文・類語

みがき‐にしん【身欠き×鰊】

《「みかきにしん」とも》ニシンをえら・内臓などを取り去って三枚におろし、中骨を落として素干しにしたもの。古くは腹側部分も切り落とし、背肉だけを用いた。欠き割り。身欠き。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「身欠き鰊」の意味・読み・例文・類語

みがき‐にしん【身欠鰊・身欠鯡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みかきにしん」とも ) 頭と尾をとり去り、二つに裂いて干したニシン。江戸時代、ニシンが豊漁であったころは背肉の部分だけを用いたが、不漁となってからは現在のように腹側の部分も利用する形となった。みがき。→欠き割り。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「身欠鰊みたいに、ズラリ並んで首でもつる時来るべ」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉八)

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