(読み)ヤク

デジタル大辞泉 「軛」の意味・読み・例文・類語

やく【軛】[漢字項目]

[音]ヤク(呉) アク(漢) [訓]くびき
車のくびき。「共軛

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精選版 日本国語大辞典 「軛」の意味・読み・例文・類語

やく【軛】

  1. 〘 名詞 〙 車の轅(ながえ)先端につけた横木。くびき。
    1. [初出の実例]「禁制〈略〉、やくをこぼち売る事」(出典:内閣文庫本建武以来追加‐応安二年(1369)二月二七日)

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普及版 字通 「軛」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)軛
11画

[字音] ヤク
[字訓] くびき

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(やく)。はまた厄に作り、厄はくびきの形。〔説文十四上正体の字とし「轅(ながえ)のなり」という。馬の首に扼して(か)ける弓形の器。金文に「金厄」を車馬とともに賜う例が多い。

[訓義]
1. くびき。
2. 字はまた厄・軛に作る。

[語系]
(軛)・厄・阨()・扼・隘・ekは同声。厄はくびき、(益)は糸を縊(くく)る形。要所を扼することをいう語である。

[熟語]

[下接語]
・懸・衡・車・推・奉・両

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【車】より

…それによると,車体は枝編細工の軽いもので,背面は素通しになり,前面は泥よけがついている。戦車を引っぱるのは1対の馬で,それに軛(くびき)がかけられている。この軛は,畑で牛が〈すき〉を引くときなどに使われる軛と似ているために,馬の牽引力が十分に出せなかった。…

※「軛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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