転輪王(読み)テンリンオウ

デジタル大辞泉 「転輪王」の意味・読み・例文・類語

てんりん‐おう〔‐ワウ〕【転輪王】

《〈梵〉Cakravarti-rājanの訳》古代インドの伝説上の理想的国王。身に三十二相を備え、即位のとき天より感得した輪宝によって四方降伏ごうぶくさせる。輪宝の種類により、金輪王銀輪王銅輪王鉄輪王の四王がある。転輪聖王輪王

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転輪王」の意味・読み・例文・類語

てんりん‐おう‥ワウ【転輪王】

  1. てんりんじょうおう(転輪聖王)
    1. [初出の実例]「道種堅徳転輪王。七宝金輪四天下」(出典:秘蔵宝鑰(830頃)上)
    2. [その他の文献]〔仁王経‐上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の転輪王の言及

【転輪聖王】より

…古代インドの伝記上の理想的帝王のこと。単に転輪王または輪王ともいう。この王が世に現れるときには天の車輪が出現し,王はその先導のもとに武力を用いずに全世界を平定するとされるところから,この名がある。…

※「転輪王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む