転輪(読み)テンリン

デジタル大辞泉 「転輪」の意味・読み・例文・類語

てん‐りん【転輪】

輪を回すこと。また、回転する輪。
転輪王」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「転輪」の意味・読み・例文・類語

てん‐りん【転輪】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ( ━する ) 輪を回すこと。また、回っている輪。転じて、輪の回るように月日の過ぎ行くことをいう。
      1. [初出の実例]「来卅日。一番可行向也。又自件日限又以前如此転輪」(出典:大夫尉義経畏申記(鎌倉か))
      2. 「一昼夜を以て其転輪(テンリン)の数を算する時は」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉八)
    2. 転輪王が即位の時に天から得るという、旋回している神聖な車輪。その輪宝は王を先導するとともに、みずから前進して地を平坦にし、一切の障害を破砕降伏させる力を持つという。
  2. [ 2 ]てんりんじょうおう(転輪聖王)」の略。
    1. [初出の実例]「其間に王ありて転輪の果報を具足せり」(出典:神皇正統記(1339‐43)上)

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