輟朝(読み)てっちょう

精選版 日本国語大辞典 「輟朝」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ちょう‥テウ【輟朝】

  1. 〘 名詞 〙 喪などのため、天皇政務を行なわないこと。政事諸司によって、常のように行なわれる。廃朝
    1. [初出の実例]「廃朝、諸司政如常、但天子不臨朝云々。輟朝同之」(出典年中行事秘抄(12C末))
    2. [その他の文献]〔庾信‐周大将軍鄭偉墓誌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「輟朝」の読み・字形・画数・意味

【輟朝】てつちよう(てう)

政務をみることをとりやめる。〔礼記、曲礼下〕を輟(や)めてるは、異事らずんば、必ず異慮らん。

字通「輟」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の輟朝の言及

【廃朝】より

…天皇が朝廷の政務をみないこと。輟朝(てつちよう)ともいう。天皇の2等親以上の者,外祖父母,右大臣以上もしくは散一位の喪に際し廃朝3日とし,国忌(こつき)日および3等親と,百官の三位以上の喪には廃朝1日,また日食や地震などの天変地異にも廃朝するが,それらは儀制令に規定されており,その規定は江戸時代末までほぼ守られた。…

※「輟朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android