異事(読み)コトゴト

デジタル大辞泉 「異事」の意味・読み・例文・類語

こと‐ごと【異事】

ほかの事。別の事。
「―に言ひ紛らはして、おのおの別れぬ」〈・若菜上〉

い‐じ【異事】

普通ではない出来事変事

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異事」の意味・読み・例文・類語

い‐じ【異事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 普通と異なった事柄非常事態。また、めずらしい、変わったこと。変事。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「士民等異事に与する体(てい)なく」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一二)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼・下〕
  3. 他の事。別事
    1. [初出の実例]「其異事異人を文飾してようさうと云へぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. [その他の文献]〔呂氏春秋‐上農〕

いな【異】 事(こと)

  1. ( 連体詞「いな」に形式名詞「こと」が付いたもの ) 普通では考えられないこと。へんな事柄。妙なこと。
    1. [初出の実例]「有一熊欲我━異なことぞ」(出典:史記抄(1477)一四)

こと‐ごと【異事】

  1. 〘 名詞 〙 他の事。別の事。余事
    1. [初出の実例]「ただこのごろは、ことことなく、明くればいひ、暮るればなげきて」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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普及版 字通 「異事」の読み・字形・画数・意味

【異事】いじ

異常のこと。宋・軾〔登州海市〕詩 重樓阜、霜曉に出づ 異事倒す、百

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