日本歴史地名大系 「輪島町」の解説
輪島町
わじままち
北流する
応永二二年(一四一五)二月五日の銘がある鳳至比古神社住吉大明神建立棟札の写(「住吉神社御祭定書帳」住吉文庫)に「大屋庄輪島親湊鳳至町」とみえ、輪島の湊は
天文四年(一五三五)三月付の温井孝宗像賛(栗棘庵蔵)に「輪嶋之庄」とみえる。「私心記」同一八年八月六日条に「ソト能登ワジマサウメン」とみえ、索麺の産地として知られていた。「御湯殿上日記」永禄五年(一五六二)一一月二三日条にも「りんたうそめん一はこまいる」とみえ、りんたうとは輪島のことである。「伊勢貞助雑記」にも能登守護畠山氏より輪島索麺が進上されたことがみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報