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信田 しだ

世界大百科事典 第2版の解説

しだ【信田】

信太,志田とも書く。幸若舞の作品。上演記録の初出は1551年(天文20)。作者不明。平将門の孫信田小太郎(しだのこたろう)は幼少で父の死にあい,母は老臣浮島太夫の諫言を聞かず,小太郎姉千寿の夫小山行重(こやまゆきしげ)に所領の常陸信田庄の半分を与えて,小太郎の後見を依頼する。しかし,小山はすべての所領を横領し,母と小太郎を追放する。さらに,母を調伏で祈り殺し,降参した小太郎を千原太夫に殺させようとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

信田
しのだ

油揚げを用いた料理に使うことば。油揚げを煮て味つけし、袋状に開いてすし飯を詰めた「いなりずし」は、油揚げをキツネが好むという話から、キツネに縁のある稲荷(いなり)神社にちなんで名づけられた。のちに大阪府泉北郡信田(しのだ)村(現和泉(いずみ)市)の狐の伝説から、信田ずしの名が用いられるようになった。信田巻きというのは、魚貝類、野菜などを油揚げで巻き、煮て味つけしたものをいう。[多田鉄之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の信田の言及

【人買】より

… 《沙石集》には,文永年中(1264‐75)の飢饉に美濃の男が母のために身を売り,人商人が〈人アマタ具シテ〉東国に下る説話がある。幸若舞の《信田(しだ)》では,信田が近江で人商人の手にかかり辺境地域を転々と売られるが,時代は956年(天暦10)に設定されており,京の五条には人商人の総領が居をかまえ,人売買の中心になっていたとしている。室町時代の文学には人商人を内容としたものが多い。…

【油揚げ】より

…タンパク質と脂肪に富み,汁の実,煮物その他利用範囲がひろい。キツネの好物とするところから,油揚げを使った食べものには稲荷ずし,きつねうどんなど,〈稲荷〉〈きつね〉を称することが多く,また,葛の葉狐に結びつけて〈信田(しのだ)〉とも呼ぶ。しかし,狂言や昔話に見られるキツネの好物はネズミの油揚げである。…

※「信田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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