轗軻(読み)カンカ

デジタル大辞泉 「轗軻」の意味・読み・例文・類語

かん‐か【××軻/××坷/××軻】

《車が思うように進まない意》世間に認められないこと。志を得ないこと。「―不遇」
「妾等、何ぞ独り―げっこつ浮世の憂苦厄運に縛せられ」〈東海散士佳人之奇遇

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精選版 日本国語大辞典 「轗軻」の意味・読み・例文・類語

かん‐か【轗軻・坎&JIS8867;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 車がゆきなやむこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔東方朔七諫
  3. ( 形動タリ ) ( 転じて ) 世に志を得ないこと。世に入れられないこと。困窮すること。また、そのさま。不運。不遇。→かんかふぐう(轗軻不遇)
    1. [初出の実例]「或跨石峯、以絶粮轗軻」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「独り人類の外に擯斥せられて人たるの品位を失ひ、僅に物たるの地位に轗軻たる事」(出典:修辞及華文(1879)〈菊池大麓訳〉説服)
    3. [その他の文献]〔古詩十九首‐其四〕

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普及版 字通 「轗軻」の読み・字形・画数・意味

【轗軻】かんか

車が進みがたいさま。志をえず、不遇なさま。魏・康〔述志、二首、一〕詩 轗軻、吝(くわいりん)に丁(あた)り 志、施すことを得ず

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