轗軻不遇(読み)かんかふぐう

精選版 日本国語大辞典 「轗軻不遇」の意味・読み・例文・類語

かんか‐ふぐう【轗軻不遇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 時世に恵まれず、世に受け入れられないでいること。志を得ないさま。出世できないでいるさま。
    1. [初出の実例]「彼等をもてあまし米穀若くは硬貨に見かへて豪商へ質とせし轗軻不遇(カンカフグウ)の哀しき譚」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

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四字熟語を知る辞典 「轗軻不遇」の解説

轗軻不遇

時世に恵まれず、世に受け入れられないでいること。志を得ない様子。出世できないでいる様子。

[使用例] その内務省の官吏の息子は名を野島金八郎と言って、中途で学校を止してから轗軻不遇、多くは支那や外国に官職に転々して[田山花袋*東京の三十年|1917]

[使用例] 朝子は、理由もなく無性に不満であった。轗軻不遇の身にあるようで、真価をみとめられずに貶へん黜ちゅつされている思いがした[三島由紀夫*真夏の死|1952]

[解説] 「轗軻」は車がなめらかに進まないことから、不遇であることをいいます。同じ意味合いの語を重ねて強調した表現。

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