轡池(読み)くつわいけ

日本歴史地名大系 「轡池」の解説

轡池
くつわいけ

[現在地名]宇治田原町大字郷之口

宇治川の支流田原川西側の六国ろつこく山中にある灌漑用水池で、南北二つの池からなり、その形が馬の轡に似るところより、その名がある。

「日本紀略」天長八年(八三一)二月九日条に「新築山城国綴喜郡香達池、百姓所願也」とある香達かだち池はこのうちの南側の池とされる。北側の池は江戸時代の末期ごうくち村住の奥田治作によってつくられたもので、最も接近した東側を水路で連絡した。

宇治田原には中世以来三郷祭とよばれる祭礼伝承されていたといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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