久御山(読み)くみやま

改訂新版 世界大百科事典 「久御山」の意味・わかりやすい解説

久御山[町] (くみやま)

京都府南部,久世郡の町。人口1万5914(2010)。京都盆地の南西部に位置し,宇治川木津川に囲まれた低湿地からなる。古くから水害に悩まされたが,1941年の巨椋(おぐら)池干拓事業の完成,その後の大内池中内池の干拓,排水施設の整備により水害はなくなり,耕地は倍増した。米作を中心とした農村であったが,66年に国道1号線枚方バイパスが町の中央部を通るようになって急速に工場,倉庫,住宅の建設が進展した。農業も米以外にナストマトダイコンなど野菜の栽培がふえている。工業の発展は特に著しく,自動車などの機械,金属製品の製造が盛んである。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の久御山の言及

【美豆牧】より

…山城国久世郡(現,京都府久世郡久御山町)の牧。美豆野は禁猟区で,すでに天長年中(824‐834)より勅によって樵夫・牧竪(牧童)以外の出入りが差し止められていた。…

※「久御山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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