久御山(読み)くみやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久御山」の意味・わかりやすい解説

久御山(町)
くみやま

京都府南部、久世(くせ)郡にある町。1954年(昭和29)佐山村御牧(みまき)村が合併して成立。宇治(うじ)川と木津(きづ)川に挟まれた低湿地で、北部には、かつては京都盆地遺跡湖巨椋池(おぐらいけ)が広がり、水郷をなしていたが、1941年(昭和16)干拓工事によって水田化された。国道24号が通り、1966年の国道1号枚方(ひらかた)バイパス開通で、工場が誘致され、また住宅化が進んでいる。1988年に京滋バイパス、2003年(平成15)に第二京阪道路の一部が開通(2010年全線開通)、両者の交差点に久御山ジャンクションがつくられている。面積13.86平方キロメートル、人口1万5250(2020)。

織田武雄

『『久御山町史』全3巻(1986~1992・久御山町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「久御山」の意味・わかりやすい解説

久御山[町] (くみやま)

京都府南部,久世郡の町。人口1万5914(2010)。京都盆地の南西部に位置し,宇治川木津川に囲まれた低湿地からなる。古くから水害に悩まされたが,1941年の巨椋(おぐら)池の干拓事業の完成,その後の大内池中内池の干拓,排水施設の整備により水害はなくなり,耕地は倍増した。米作を中心とした農村であったが,66年に国道1号線枚方バイパスが町の中央部を通るようになって急速に工場,倉庫,住宅の建設が進展した。農業も米以外にナストマトダイコンなど野菜の栽培がふえている。工業の発展は特に著しく,自動車などの機械,金属製品の製造が盛んである。
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百科事典マイペディア 「久御山」の意味・わかりやすい解説

久御山[町]【くみやま】

京都府南部,久世(くぜ)郡の町。宇治川木津川に囲まれた低湿な巨椋池(おぐらのいけ)干拓地の大部分を占め,米作,野菜・観葉植物栽培が活発。国道1号線枚方(ひらかた)バイパスの開通により,工場進出が著しい。13.86km2。1万5914人(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内の久御山の言及

【美豆牧】より

…山城国久世郡(現,京都府久世郡久御山町)の牧。美豆野は禁猟区で,すでに天長年中(824‐834)より勅によって樵夫・牧竪(牧童)以外の出入りが差し止められていた。…

※「久御山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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