日本歴史地名大系 「辰市神社」の解説 辰市神社たついちじんじや 奈良県:奈良市都南地区杏村辰市神社[現在地名]奈良市杏町旧村社。神宮(こうのみや)社・鴻(こう)ノ宮(みや)ともいう。祭神は武甕槌(たけみかづち)命・経津主(ふつぬし)命。「大乗院寺社雑事記」文明一七年(一四八五)二月二九日条に「御殿造時風秀行之在所ヲ定榊生、添上郡左京八条二坊五坪ノ艮角」とみえる神社である。鎮座地の杏(からもも)は春日社社家中臣氏の采地で(辰市家系図)、その末裔辰市家の居館地であった。社伝によると、鹿島(かしま)(現茨城県鹿嶋市)から移る春日の神に供奉した中臣時風・同秀行の居住地で、後に神宮神社と称したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by