改訂新版 世界大百科事典 「農事直説」の意味・わかりやすい解説
農事直説 (のうじちょくせつ)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…(2)李朝前期には従来の中国農書の単なる受容を脱却して,朝鮮独自の農法を体系化しようとする政策が追求されるにいたる。その結果,世宗の命により編纂されたのが《農事直説》(1430初刊)であり,また京畿道果川地方の農業の様相を記した《衿陽雑録》(姜希孟著,1492)であった。とくに前者は,水田直まき連作技術,畑作の2年三毛作などを集成し,以後の農書に大きな影響を与えた。…
…こうした地主制の拡大は,人頭数を基準とした力役賦課(計丁法)の存続を困難にし,1420年には所有地を基準とする力役賦課(計田法)に変えられた。この変化は,《農事直説》(1429)にみられるような水稲の連作や施肥による集約的農業の発展=生産力の発展とあわせて,奴隷制的関係から農奴制的関係への移行過程を示すものではあったが,土地基準とはいえ,労働力そのものを徴発するありかたは変わっていなかった。しかも李朝初期には,そうした力役の比重のほうが生産物収取よりもはるかに大きく,それらの点で,李朝初期には古代的要素がなお根強く残されていた。…
※「農事直説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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