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辻子 ずし

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世界大百科事典 第2版の解説

ずし【辻子】

十字状の道を意味する平安時代の言葉〈十字〉に由来し,その意を表す国字としてつくられた〈辻〉の意味が分化したものであって,細道(《名語記》),小路(《節用集》),ついで横町(《日葡辞書》)の意味にも用いられた。古くは十字,ついで辻,辻子と書かれ,室町時代以降になると図子,通子,厨子,途子などの用例もある。10世紀の平安京にはすでに辻子があった。それは,平安京条坊制に基づく道ではなく,平安京の北郊の発達にともなって新たに開発された東西の道路であった。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の辻子の言及

【小路】より

…中世においてはしばらく他所に姿を隠すことを小路隠れといい,近世になるとそれは幼児の遊戯と化した。この小路隠れはおそらく,中世に新しく開発・造成した小路を〈辻子(ずし)〉(または〈図子〉)といい,その道筋には遊女街が形成されるなど特異な都市空間として認識された袋町を成立させていたことと関係があるのであろう。【小田 雄三】。…

【露地(路地)】より


[都市の露地]
 都市では,商工業の発達や,人口の増加・集中によって土地の利用価値が増すにつれて,街区内部の未利用地が活用されるようになり露地が発達した。中世の京都や奈良における辻子(ずし)の開発,近世における裏店(うらだな)の発生がそれをものがたるが,そうした裏借家群への通路として,また借家住人の生活空間としてつくられたのが露地である。京では路地とともに辻子の語が中世より引き続き用いられたが,江戸や大坂ではもっぱら路地といった。…

※「辻子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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