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近代の超克 きんだいのちょうこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

近代の超克
きんだいのちょうこく

太平洋戦争勃発直後の 1942年,雑誌『中央公論』および『文学界』において論じられたテーマ。河上徹太郎亀井勝一郎小林秀雄林房雄吉満義彦らの文芸評論家が欧米文化の克服を論じたものである。西欧近代からのアジアの解放を標榜した大東亜戦争を肯定的に受けとめようとする知識人がそこに根拠を求めようとした。思想的には深められないまま終ったが,第2次世界大戦後竹内好がその意義をあらためて主張した。またソ連を頂点とした共産圏崩壊後,新しい国際関係が模索されるなかで,再びその意味を問う声もある。

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大辞林 第三版の解説

きんだいのちょうこく【近代の超克】

1942年(昭和17)に雑誌「文学界」に収録された同名の座談会で論じられた中心テーマ。日本の近代化に伴う思想的問題が「文学界」同人、京都学派、日本浪漫派を代表する論客たちにより提示された。

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世界大百科事典内の近代の超克の言及

【近代化】より

…マルクス主義からすれば,近代化とは資本主義化にほかならず,したがってそれは本来的に止揚ないし超克されるべき現象であるにすぎない。第2次大戦中の日本で,〈近代の超克〉が早発的に知識人たちの間で論議されたのは,原理主義的ナショナリズムの高揚によるだけではなく,左翼知識人たちの間のこのような気分も底流として働いている。しかし,その過程において,後発諸国が〈上から〉にせよ資本主義的な近代化を経由することを歴史的に必然とみるか,またその質が西洋諸国とはたして同じものであるかについて,マルクス主義者の見解は分かれざるをえない。…

※「近代の超克」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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