追念(読み)ツイネン

デジタル大辞泉 「追念」の意味・読み・例文・類語

つい‐ねん【追念】

くやしく思うこと。残念に思うこと。
旧主先帝の御―をも休め参らせらるべき御器量」〈太平記三四

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精選版 日本国語大辞典 「追念」の意味・読み・例文・類語

つい‐ねん【追念】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 過去のことを思い出してしのぶこと。追思(ついし)
    1. [初出の実例]「追念 ツイネン アトカラヲモフ」(出典:新撰字解(1872)〈中村守男〉)
    2. 「故郷の追念に耽りて居しが」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉一)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐成公一三年〕
  3. 残念に思うこと。くやしく思う気持
    1. [初出の実例]「旧主・先帝の御追念(ツイねん)をも休め進(まゐ)らせらるべき御器量にて」(出典:太平記(14C後)三四)

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普及版 字通 「追念」の読み・字形・画数・意味

【追念】ついねん

過去のことを考える。〔史記、匈奴伝〕今天下大いに安く、民煕煕(きき)たり。(われ)と單于(ぜんう)と之れが母爲(た)り。事を念するに、物細故、謀臣計を失ふも、以て兄弟(よろこ)びを離(さ)くに足らず。

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