おい‐ばね おひ‥【追羽根】
※雑俳・規矩之信折(1779)「庭なればこそ母の追ひ羽根」
およ‐ばね【追羽根】
〘名〙 「おいばね(追羽根)」の変化した語。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
※東京年中行事(1911)〈
若月紫蘭〉一月暦「三人五人と相別れて、互に打ちやり、打ち返へすを、今は訛って
追羽子(オヨバネ)と云へど、昔は之を
遣羽子(やりはご)と云った」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「追羽根」の意味・読み・例文・類語
おい‐ばね〔おひ‐〕【追(い)羽根】
二人以上で、一つの羽根を羽子板でつき合う正月の遊び。追い羽子。《季 新年》
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世界大百科事典(旧版)内の追羽根の言及
【羽子板】より
…明治末の《東京年中行事》には並物(1尺2寸)から,小平(こひら),大平,孫,尺八(3尺5寸くらい)まであるが,芸妓屋などでは3~5尺くらいのものがあると記している。遊び方としては,羽根をつく回数を個人で競う〈揚(あげ)羽根〉,2人以上が交互につき返す〈追羽根〉があり,数をかぞえるときは羽根つき歌をうたうのが普通である。【半沢 敏郎】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」