送拍子木(読み)おくりひょうしぎ

精選版 日本国語大辞典 「送拍子木」の意味・読み・例文・類語

おくり‐ひょうしぎ‥ヒャウシぎ【送拍子木】

  1. 〘 名詞 〙 近世江戸で、深夜町中の木戸通行人があると、それを知らせるために番人が打った拍子木通行人数の数だけ、各木戸順送りに打って事故予防とした。江戸吉原へ行く道の日本堤でも古く行なわれた。〔禁令考‐前集・第五・巻四七・正徳元年(1711)一一月〕
    1. [初出の実例]「日本づつみへ番所をたててちうやおうらいの人をひゃうしきにておくる、これおくりひゃうしぎの始め也」(出典:洒落本・噺之画有多(1780)あげ巻の介六が事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android