精選版 日本国語大辞典 「透き間」の意味・読み・例文・類語
すき‐ま【透間・隙間】
- 〘 名詞 〙
- ① 物と物との間のあいている所。あき。すきめ。いとま。すき。
- [初出の実例]「手枕のすきまの風も寒かりき身はならはしの物にぞありける〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋四・九〇一)
- ② あいている時間。ひま。時間の余裕。あき。いとま。すき。
- ③ 人と人との間に生ずる心理的な距離。疎遠な感じ。
- [初出の実例]「有隙とは、人の中のあわいがあきて、すきまのでくるを云ぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
- ④ 気持のゆるみ。油断。てぬかり。また、乗ずべき機会。すき。
- [初出の実例]「すべて、いと、またくすきまなき心もあり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
- ⑤ 人通りの途絶えた時間。人のいなくなった時。