通商拓殖院(読み)つうしょうたくしょくいん(その他表記)Board of Trade for the Plantation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「通商拓殖院」の意味・わかりやすい解説

通商拓殖院
つうしょうたくしょくいん
Board of Trade for the Plantation

1696年イングランド国王ウィリアム3世によって任命されたイギリス本国の貿易植民地統轄にあたる枢密院直属の諮問機関。その権限は貿易と漁業のみならず,貧窮者の世話,植民地問題,植民地官吏の任命,推薦植民地議会による諸立法と枢密院への報告書の審査などに及んだ。 18世紀前半その権限は縮小されたが,1748~61年ハリファックス卿のもとで権限が復活され植民地行政に大きな役割を果した。 68~82年ヒルズバラ卿は国務大臣と通商拓殖院議長を兼任した。イギリス重商主義の植民地支配機構として重要である。

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