造兵司(読み)ゾウヘイシ

デジタル大辞泉 「造兵司」の意味・読み・例文・類語

ぞうへい‐し〔ザウヘイ‐〕【造兵司】

律令制で、兵部省に属し、兵器製造などをつかさどった役所

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精選版 日本国語大辞典 「造兵司」の意味・読み・例文・類語

ぞうへい‐し ザウヘイ‥【造兵司】

〘名〙
令制で、兵部省に属して、兵器の製造などをつかさどった官司。寛平八年(八九六)左右兵庫寮鼓吹司(くすいし)と合併して兵庫寮となった。つわものつくりのつかさ。〔令義解(718)〕
② 明治三年(一八七〇)二月に兵部省に置かれ、のち陸軍省に所属して、同八年二月まで存続した、兵器の製造・研究に従事した役所。〔明治職官沿革表(1886‐94)〕
③ 明治五年(一八七二)正月二〇日の官制改定によって兵部省に設置され、のち海軍省に属して、銃砲火器の製造をつかさどった役所。同八年五月廃され、兵器局となる。

つわものつくり‐の‐つかさ つはもの‥【造兵司】

〘名〙 令制で、兵部省の管轄する官司の一つ。諸種の兵器の製造をつかさどる。鍛戸(たんこ)、甲作、靫作、弓削(ゆげ)など、多くの雑工戸配下におき、兵器を製造し、これらの戸籍のことをも管理した。天平一六年(七四四)、いったん廃止されたが、のち寛平八年(八九六)左・右兵庫寮、鼓吹司を合併して兵庫寮となった。→ぞうへいし

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