造物(読み)ゾウブツ

精選版 日本国語大辞典 「造物」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ぶつザウ‥【造物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神が創造したもの。天地間の万物。自然。森羅万象。造化。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「及豊耶馬渓、乃知造物奇怪」(出典:山陽遺稿(1841)文集・七・耶馬渓図巻記)
  3. ぞうぶつしゃ(造物者)」「ぞうぶつしゅ(造物主)」の略。
    1. [初出の実例]「造物怕人嫌不韻将春色媚須臾」(出典:空華集(1359‐68頃)一・詠華厳塔前凌霄梅次韻)
    2. [その他の文献]〔任昉‐宣徳皇后令〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「造物」の読み・字形・画数・意味

【造物】ぞうぶつ

造化。

字通「造」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android