精選版 日本国語大辞典 「連体助詞」の意味・読み・例文・類語
れんたい‐じょし【連体助詞】
- 〘 名詞 〙 助詞の一種。種々の語に付き、下の体言を修飾するもの。この助詞の付いたものが、常に体言に続いてこれを修飾する副体詞(連体詞)の職能と同じであるところから「準副体助詞」とも。現代語では「の」だけ(古語では「の・が・つ」)がこれに属する。従来格助詞の一つとされていたこの語を一類として新しく立てたのは橋本進吉で、他の格助詞が体言またはこれに準ずるものだけを受けるのに対して「の」は「ちょっとの間」のように副詞を受けることも、「故郷からの手紙」「買物に行っての帰り」のように他の語に助詞の付いたものを受けることもできる点、および格助詞は相互に重ね用いられることがないはずであるのに「の」は格助詞「から」「へ」「と」などの下に重ね用いられる点を重視したもの。〔国語法要説(1934)〕