普及版 字通 「逮(漢字)」の読み・字形・画数・意味
逮
常用漢字 11画
(旧字)
12画
[字訓] およぶ・とらえる
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は隶(たい)。隶は呪霊のある獣の尾を捕らえ持つ形。これによって禍殃を他に移すので、逮ぶ、逮ぼす意があり、その転移を受けたものを隷という。(すい)がその呪獣の形で、祟(すい)と同じ。逮はのち逮捕の意に用いる。〔説文〕二下に「、ぶなり」とするが、唐逮の語義が明らかでなく、〔段注〕にも「蓋(けだ)し古語ならん」という。逮捕の義は、漢以後に至ってみえる。
[訓義]
1. およぶ、およぼす。
2. あずかる、くみする。
3. おう、とらえる、おくる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オヨボフス・イタル・ウ・トク・ユク・コボル・コボス 〔立〕 オヨブ・サル・ノガル・エタリ・ウヤマフ・ユヅル・シタガフ・オヨベリ・コホル・ウルナリ・イタル・ユク
[熟語]
逮鞠▶・逮及▶・逮▶・逮係▶・逮坐▶・逮事▶・逮治▶・逮縛▶・逮捕▶・逮夜▶
[下接語]
引逮・下逮・及逮・収逮・詢逮・追逮・徳逮・捕逮・訪逮・連逮
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報