進度管理(読み)しんどかんり(その他表記)expediting

日本大百科全書(ニッポニカ) 「進度管理」の意味・わかりやすい解説

進度管理
しんどかんり
expediting

企業がその生産活動の進行状況を計画し、計画どおりに進行するよう統制すること。生産管理ないし工程管理の一分野で、進捗管理(しんちょくかんり)、進度統制ともいう。進度管理の前提になるのは、工程別の日程計画である。それは暦日時によって、工程別に作業の着手と完了を予定したものである。進度統制表あるいは作業統制板のような用具を用いて、一定期間ごとに計画と実績を対比し、進度の状況をつかむ。もし進度が遅れた場合には、原因を分析するとともに、残業外注余力注入などの措置をとって回復に努める。それでも回復不能の場合は、計画自体を変更することもある。現在では、コンピュータによる常時統制が普通である。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「進度管理」の意味・わかりやすい解説

進度管理
しんどかんり

工場生産の場においてあらかじめ定められた工程計画と現実誤差とを分析し,工程進度の調整をはかるとともに,工程誤差の原因を明らかにし,改善案を生み出す管理技法。工程は工程計画書や作業指図書などにより各作業者に示され,作業は時間,動作の分析などから標準化されているが,実際の作業現場では日程計画との間に誤差が出るため,進度管理によって工程の中間段階や進行過程で進度をチェックし作業と進度をコントロールする。

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