運輸通信省(読み)うんゆつうしんしょう

百科事典マイペディア 「運輸通信省」の意味・わかりやすい解説

運輸通信省【うんゆつうしんしょう】

太平洋戦争激化に伴う海陸輸送の一貫強化を目的とした行政官庁。1943年設置。鉄道省逓信省および倉庫商工省),港湾内務省),気象文部省)の各部門を改編統合したものだが,機構が複雑巨大化したため,十分に機能せず,1945年通信部門を切り離し運輸省に改編された。
→関連項目若狭得治

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運輸通信省」の意味・わかりやすい解説

運輸通信省
うんゆつうしんしょう

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世界大百科事典(旧版)内の運輸通信省の言及

【運輸省】より

…旅客や貨物の輸送需要に対応して,安全・迅速・正確・低廉な輸送サービスの提供確保のための行政に責任を負うと同時に,気象行政,観光行政,船員労働行政,造船行政等に至るまできわめて広い守備範囲をもっている。その前身は,旧逓信省(1885設置)および旧鉄道省(1920設置)を統合して1943年に設置された運輸通信省であるが,現在に至る運輸省の体制は,49年6月1日に国鉄の公社化(のち1987年に分割・民営化)に伴い基本的に整えられたものである。組織は大臣官房および七つの局,外局4機関からなる。…

【逓信省】より

…24年3月放送監督業務を開始,29年4月1日,日本航空輸送の東京,大阪,福岡間定期便開設に際して航空郵便の取扱いを開始した。太平洋戦争開始にともない船舶,船員などの業務を海務院に移し(1941年12月19日),42年11月には機構の簡素化が実施されたが,43年11月1日運輸通信省設置にともない,逓信省は廃止され,郵便,電気通信,郵便為替,郵便貯金,簡易生命保険,郵便年金などの業務は運輸通信省の外局として設置された通信院に移管,45年5月19日逓信院として内閣の管轄とした。戦後の46年7月1日逓信省として復活したが,49年郵政省と電気通信省(1952年8月日本電信電話公社に改組され,監督行政は郵政省に移管される)とに分割された。…

※「運輸通信省」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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