道徳的証明(読み)どうとくてきしょうめい

精選版 日本国語大辞典「道徳的証明」の解説

どうとくてき‐しょうめい ダウトク‥【道徳的証明】

〘名〙 (moralischer Beweis の訳語) 神の存在証明の一つ。現実にある道徳法則や世界の道秩序を創造した者として神の存在を推論しようとするカルバン論証。また、カントの「実践理性批判」で試みられた論証で、徳と幸福の一致という最高善の実現は、この現実の世界では不可能であるから、死後の世界でその実現を予想せざるを得ない、ところが死後の世界で賞罰を正当に与え得るものは神である、故に神は存在しなければならない、というもの。

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デジタル大辞泉「道徳的証明」の解説

どうとくてき‐しょうめい〔ダウトクテキ‐〕【道徳的証明】

神の存在証明の一。神の存在を道徳的に要請するもの。カントは、道徳性と幸福との一致である最高善を実現するためには、神の存在が実践理性によって要請されなければならないとした。

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