達磨市(読み)ダルマイチ

デジタル大辞泉 「達磨市」の意味・読み・例文・類語

だるま‐いち【達磨市】

縁起物張り子達磨を売る市。多く、東日本年末から3月にかけて行われる。 新年大風の森ゆるがせり―/秋桜子

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精選版 日本国語大辞典 「達磨市」の意味・読み・例文・類語

だるま‐いち【達磨市】

  1. 〘 名詞 〙 達磨を売る縁起物の市。年の初めに達磨を売る市。東日本で多く行なわれる。《 季語・新年 》

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「達磨市」の意味・わかりやすい解説

達磨市
だるまいち

縁起物の達磨を売る市。達磨は室町時代中国から伝えられた達磨大師の坐禅した姿に模した張り子の玩具。市は正月から3月にかけて各地で開かれ,東日本には白目の目なし達磨,西日本には鉢巻き姿のものが多くみられる。目なし達磨は願い事がかなったとき黒目を書入れる習慣がある。

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世界大百科事典(旧版)内の達磨市の言及

【高崎[市]】より

…市域南西部の丘陵地には白衣観音の立つ観音山公園がある。黄檗(おうばく)宗の少林山達磨(だるま)寺は1月6,7日に開かれるだるま市で知られ,境内にはB.タウトが住んだ洗心亭がある。【有末 武夫】
[高崎城下]
 上野国の城下町,中山道の宿駅。…

【達磨】より

…中国禅宗の始祖達磨が嵩山(すうざん)少林寺にあって,壁に向かって9年間座して悟りをひらいたという,いわゆる〈面壁九年〉の故事にちなみ,その座禅姿をうつした人形。赤い衣姿で手足がなく,底を重くして倒れてもすぐ起き上がるようにしくんだ起上り玩具の一種。起上り玩具としては,室町時代に〈起上り小法師〉と称するものが流行したが,江戸時代中期から達磨が起上り玩具を代表するようになり,倒れてもすぐ起き上がるというところから〈七転八起〉のたとえ言葉とともに縁起物として全国に流布した。…

※「達磨市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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