遠藤忠雄(読み)エンドウ タダオ

20世紀日本人名事典 「遠藤忠雄」の解説

遠藤 忠雄
エンドウ タダオ

昭和期の手漉き和紙製作者 白石和紙工房経営。



生年
大正2(1913)年3月13日

没年
平成9(1997)年10月6日

出身地
宮城県白石市

学歴〔年〕
白石町立実業補習学校〔昭和6年〕卒

主な受賞名〔年〕
河北文化賞(第25回 昭50年度),伝統文化ポーラ特賞(第8回)〔昭和63年〕「白石手漉き和紙の製作」

経歴
農業の傍ら、冬の農閑期に紙すきを始め、平安時代から伝わる良質な白石和紙の紙すき技法をただ一人継承する。昭和14年奥州白石郷土研究所を創立。15年外務省に重要記録用紙として白石和紙を納入したのをはじめ、48年には奈良東大寺二月堂の修二会・お水取りで修行僧がまとう紙衣に採用される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠藤忠雄」の解説

遠藤忠雄 えんどう-ただお

1913-1997 昭和時代の手すき和紙職人。
大正2年3月13日生まれ。生地宮城県の白石和紙の復興につとめ,古来の技法を基礎に独自の工夫をかさねる。昭和25年妻まし子とともに和紙を繊維状にして織機でおる紙布(しふ)織りを復活させた。宮城県指定無形文化財保持者。平成9年10月6日死去。84歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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