白石和紙(読み)しろいしわし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「白石和紙」の解説

白石和紙[紙工芸・和紙]
しろいしわし

東北地方、宮城県の地域ブランド。
白石市で製作されている。平安時代清少納言紫式部が「ふくよかに、清く、うるわしく」と記すなど、みちのく紙は格調高い紙として評判であった。特に、白石・刈田地方の恵まれた水質原料で漉かれた良質の和紙を、白石和紙という。伊達政宗の殖産奨励によって生産が拡大、奉書から厚紙ちり紙など約60種の和紙が漉かれていた。現在も昔ながらの製法紙漉きがおこなわれている。宮城県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「白石和紙」の解説

白石和紙

宮城県白石市で生産される和紙。原料はコウゾ。平安期に生産されていた「陸奥紙」から伊達政宗の保護・奨励をうけて発展。日本画家、川合玉堂が「蔵王紙」と命名したことでも知られる。軽くて丈夫。

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