精選版 日本国語大辞典 「遠遠」の意味・読み・例文・類語
とお‐どおとほどほ【遠遠】
えん‐えんヱンヱン【遠遠】
- 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 はるかに遠いさま。
- [初出の実例]「亦嫌風穴山之遠遠。往返蹤慵者也」(出典:本朝文粋(1060頃)八・避暑対水石詩序〈大江匡衡〉)
- 「ゑんゑんたる大海の上に」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)
- [その他の文献]〔李商隠‐離席詩〕
おん‐のんヲンヲン【遠遠】
おん‐おんヲンヲン【遠遠】
- 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 遠く隔たっているさま。はるかであるさま。「過去遠々」と熟して用いる。えんえん。おんのん。
- [初出の実例]「上下の差別有を見に付ても。過去遠遠の流転の事のみ観る也」(出典:康頼宝物集(1179頃)下)
- [その他の文献]〔李商隠‐離席詩〕