精選版 日本国語大辞典 「遠里小野」の意味・読み・例文・類語 とおざと‐おのとほざとをの【遠里小野】 [ 1 ] ( 住吉から遠く離れた在所の意 ) 大阪市住吉区から堺市にまたがる地帯の古称。歌枕。現在は遠里小野(おりおの)といい、古くは瓜生野(うりゅうの)ともよばれた。[初出の実例]「住吉の遠里小野(とほざとをの)の真榛(まはり)もち摺れる衣の盛り過ぎ行く」(出典:万葉集(8C後)七・一一五六)[ 2 ] 〘 名詞 〙 遠い里にある小さな野原。遠く離れた在所。[初出の実例]「はや告渡る初夜の鐘遠里小野(トヲサトヲノ)にこだまして」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例