遥照山(読み)ようしようざん

日本歴史地名大系 「遥照山」の解説

遥照山
ようしようざん

鴨方町・金光こんこう町・小田おだ矢掛やかげ町との境に位置し、標高四〇五・五メートル。古くは浅口郡側では養子ようし山、小田郡側では耀星ようしよう山とよび、明治末年より現在の名称が一般的になった。「吉備温故秘録」付録によれば、慈覚が当山に石薬師を置いて本尊としたのを開山とする。往古玉島たましま(現倉敷市)から占見うらみ(現金光町)まで海が入り込み、その様がまるで比叡山からみた琵琶湖に似ているとして山を開き、養子山と名付けたと伝える。峰より北は奥山田おくやまだ(現矢掛町)分、南は上竹かみだけ(現金光町)分などとされた。「撮要録」によれば元禄六年(一六九三)に山境論が発生、境界として石塚を築いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の遥照山の言及

【金光[町]】より

…またブドウ,桃,梨などの果樹栽培が盛んである。遥照(ようしよう)山中腹には瀬戸内海の眺望がよい遥照山温泉(放射能泉,14℃)がある。【上田 雅子】。…

※「遥照山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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